ジャック・リッチー著 駒月雅子訳
(カバー裏より抜粋) 超人的な力と鋭い頭脳で難事件を解決する、黒服の私立探偵。ただし営業時間は夜間のみ。その正体はー
軽快な読み心地の推理小説、主人公は吸血鬼で一部の弱点を除けばスーパーマン。意外なことに正義感が強く、自分の保護下にあるもの達を守るために殺人を犯そうとするものを止め、また盗品の美術品を持ち主の美術館に戻したり。でも、そのために自ら殺しも行う。主人公が魅力的なのがなにより。「カーデュラの逆襲」でヴァン・イェルシング教授は吸血鬼にされてしまったのか??そういうことなのだろうか。その他収録されている短篇も軽快な軽さ(内容は重くても) で楽に読めるのが魅力。