2018年7月27日金曜日

ポンド氏の逆襲 (創元推理文庫)

G.K.チェスタトン著 南條竹則訳
(カバー裏より抜粋) 逆説の法則にさえ逆説的に挑戦するポンド氏が語る、論理的かつ意外な真相。

 逆説というか会話に於ける説明不足では?と思ってしまった私は、きっとバカなのです。ちゃんと筋道通して話せば理解できる事を難しく言ってる、としか読めなかった…。いや、推理小説としては面白かったですキャラクターは立っていますし、主人公のポンド氏より、脇役が良いです。ガヘガン、エイサ・スミス、ヴァイオレット・ヴァーニー、特に女性二人は出番少ないのに、印象強いです。実際に周囲にいたら嫌な人物ですが。ウェットンの影の薄さには涙。
 語り手はどういう人物なのか?あまりよく分かりませんでした。そこは重要ではないのかもしれません。
 どうも個人的に逆説に引っ掛かってしまったこと、ポンド氏の魅力が私には今一つでした。ただ、推理小説としては面白いですし、チェスタトンの作品ですから、気にかかる方はどうぞ。