2019年1月22日火曜日

ジーヴスの事件簿 才知縦横の巻 (文春文庫)

P・G・ウッドハウス著 岩永雅勝・小山太一訳
 (カバー裏より抜粋) 気はいいが少しおつむのゆるい金持ち青年バーティには、厄介事が盛りだくさん。ー ーだがバーティには嫌みなほど優秀な執事がついていた。

 事件簿と言っても殺人事件等は起きません。日常の厄介事に主人公が巻き込まれて、それを執事が解決するというお話です。この優秀な執事が完璧。主人公の主人は有閑青年。叔父さんの財産で毎日を楽しく暮らしいてるボンボン。ボンボンらしく鷹揚でいい人だけどおつむが…。この主人公の語りで話は進みます。(ただし1話だけ執事目線)

 主人公の周囲がクセのある人物ばかりで、殺人事件は起きませんが、いろいろな厄介事が持ち上がります。ちょっと主人公にイライラします。イライラして感情移入できない…。スゴくテンポが良くて、内容が軽くて、短編で、と私の好みなはずなのに。

 主人公が私の好みから外れていました。ただそれだけです。他の人が読めば間違いなく楽しめる作品です。はい。