徳井淑子著
(カバー裏より抜粋) なぜカジノ台は緑色で、スーツにはダークカラーが多く、囚人服は縞模様なのかー全ての答えは西欧の中世世界にある。
西欧中世の色についての著作です。日本も色々と影響を受けていますねー。囚人服…実際は縞々では無いでしょうが、コント劇などでは縞々で、そしてそれを見て私たちは「囚人」と納得する。
また日本古来…とまではいかなくても、江戸時代には弔いの色は黒となっていたと思っていましたが、明治からだと、西欧の影響だとは知らなかった!!
そして色の概念。黄色って蔑みの色だったのですよ。灰色は今もそうイメージは変わらず絶望とかそういう系。庶民から王侯貴族の普段着の青、権威の赤←枢機卿とか赤というか緋色のイメージですよね。
そして目に映る色の不思議。日本でもありますよね、信号機。緑なのに青という。中世西欧では海を白いと表現していたとか。
現代にも、日本にも通じる色についての内容で、親しみやすいですね。 しかも文章が読みやすい!!個人的にはお勧め。
でも文庫、高くなったわー。これも購入時1200円。厚みはないのですけどねー。