2020年5月22日金曜日

奴隷のしつけ方 (ちくま文庫)

マルクス・シドニウス・ファルクス著 橘明美訳
(カバー裏より抜粋)古代ローマの奴隷制度から現代日本の問題が見えてくる知的エンターテインメント。

 と裏表紙には書いてありますが、別に知的ではありませんからご安心を。内容は難しくありません。テルマエ・ロマエと同じような感じと思ってもらえればいいと思います。私はパラっと立ち読みして「ローマの奴隷の生活が書いてあるのかな?面白そう」で買いました。あ、本書の最初でネタバレしてありますが、これは現代人がローマ人に成り済まして書いています。

 内容はローマの金持ちの語り部が奴隷の扱い方についてあれこれ述べています。始めは面白く読んでいたのですが、途中で飽きてきたかな…。途中に入る解説は緩衝剤となっていると思います。

 あと解説の栗原康氏は…ちょっと浮いてる感しますね…。

2019年11月26日火曜日

交易の世界史 (ちくま学芸文庫)

ウィリアム・バーンスタイン著 鬼澤忍訳
(カバー裏より抜粋) 絹・スパイス・木綿・茶・砂糖、そして奴隷…。人類はたえず新奇なもの、希少なものに魅了され、あるいはさらなる豊かさを求めて、砂漠を越え、海を渡り、無数の交易を重ねてきた。

 副題の「シュメールから現代まで 」のシュメールに惹かれて買ってしまった。古代の交易!!ロマンだー!!みたいな感じで。そして上巻は面白かった。交易を主題にすると観る観点が変わってくる。古代の戦争や争いの別の一面が見えてくる。それが面白かった。
 中世になるとオランダが登場。まさかここまで重要な国だったとは。
 で、私が面白かったのはこの辺りまでです。現代に近付くと興味失いました。これは個人の趣味なのでごめんなさい。現実の世界とリンクし始めると…。うーん。

2019年10月11日金曜日

古代アテネ旅行ガイド (ちくま学芸文庫)

フィリップ・マティザック著 安原和見訳
(カバー裏より抜粋) ヨーロッパ文明の源たる古代都市。タイムスリップしてそこを訪れるとしたら?そんな想定のもとに作られたトラベル・ガイドブックシリーズから、大人気「ローマ篇」に続いて古代ギリシャ篇が登場!

 このシリーズの良いところは、歴史に詳しくない読者でも楽しめるところです。歴史に興味を持つ入り口にもなります。私は大まかな歴史と大きな戦争・事件は分かるのですが、細かい部分は…なタイプ。(聖闘士星矢に毒されている部分もあり) 細切れな知識が結びついていくのは、読んでいて楽しいです。
 歴史の題材にはなりにくい庶民の生活も取り上げられているのも面白いところです。
 遺物の写真は文庫なので基本白黒ですが、一部カラーも有り。豆知識や古代ギリシャ語のページもあり、工夫が凝らされています。まったく歴史に興味の無い人はともかく、ちょっと軽い歴史の本を読みたい人にはお勧めです。

 このシリーズは続けて欲しいなー。

2019年7月24日水曜日

夜想曲集 (ハヤカワepi文庫)

カズオ・イシグロ著 土屋政雄訳
(カバー裏より抜粋) 音楽をテーマにした5篇を収録。人生の夕暮れに直面して心揺らす人々の姿を、切なくユーモラスに描き出したブッカー賞作歌初の短篇集。

 ノーベル文学賞の頃に買いました。一読して「誰だ?SFとかのたまった奴…」私の読むタイプの作品ではないので放置。少し気が向いたので再度読んでみました。

 あれ、思っていたより面白い。予め私のタイプの作品ではないという心構えの上で読んだためかもしれません。ちょっと心理描写が多過ぎで私には退屈な部分がありますが(あくまで私にとって)、内容は面白い。

 お気に入りは「チェリスト」11歳から一度もチェロを弾いていないのに「私は一流チェリスト。私は知られていて当然」という完全に中二病、もしくはメンヘラ、ありがとうございました的キャラの師匠が、正規の音楽教育を受けた若きチェリストを指導…というお話。とりあえずピーター逃げてー(師匠の婚約者)。若きチェリストは師匠から持ち上げられて傲慢に。ま、音楽家には必要なスキル?主人公はそう言っている。ちなみに主人公は第三者的立場。
 「モーバンヒルズ」も中々。文句言うなら出て行けよ的なキャラな主人公。金も住むところも無くてねーちゃん夫婦の世話になってるのになー。若き日の傲慢、他人を格下に見る傲慢。誰でも記憶にあるところではないでしょうか。
 「降っても晴れても」…友達止めろよ…。親友とか言って利用されてるぞ!!と言いたくなる人の好い主人公。夫婦二人にバカにされてるのに。だいたい「レイモンド、月曜日来訪。嫌だ、嫌だ。」「レイは明日。どう生き延びる?」「ぐちぐち王子にワインを」とか自分が手に取る範囲のノートに(これ見よがしに置かれている)書かれてたら、私なら帰る。縁切る。それをしない主人公にイライラ。こういう主人公だから利用されてへらへらしてるのか…。

 …もしかして私、かなり気に入ってる??