ウィリアム・モリス著 川端康雄訳
ウィリアム・モリスのエッセイ及び講演記録。モリスの理想とは?
海外の本の状況は知らないので、日本の本の現状を鑑みて、ひどいよね…。私は文庫中心なので「書物」となると余り言えないのだけれど、基本の読み易い活字、行間、語間、だんだんと酷くなってきていると思う。なのて、この著作の内容は頷くところがとても多かった。著者の制作した本は、本当に「書物」と云われるに相応しい重厚なものだけれど、色々な種類の本のそれぞれに相応しい形態、タイポグラフィを考えるにも良い著作と思う。後半のインタビューは、一般にもとても分かり易い内容だった。
本当に、最近は文庫にしても、内容も行間もスカスカが多くて…。