2012年2月12日日曜日

平安朝の生活と文学 (ちくま学芸文庫)

池田亀鑑著
平安時代の後宮女性の生態について、数少ない文献、文学から実際を導き出す。

 あくまで女性の生活です。男性はほとんど無視です。後宮の女官中心かな。女性の方が華やかだから気持ちは分かるけれど。ただ、著者の女性にはこうあって欲しいという願望みたいなものがにじみ出ている部分がたびたびあって、ちょっと気持ち悪い。日本人の季節に対する繊細さには同意するけど。創作等を書いてみえる人たちの資料して有用かも。