中井久夫著
様々な世代の精神秒病について述べる。
全世代鬱病時代かな。 思春期から精神病院で診察なりカウンセラーを受ける子供がいるんだ。「ある教育の帰結」とかどこにでも転がっていそうな話なんだけれど。周囲の環境や本人の資質によって、どう転ぶかだな。でもここで登場する女子学生の最期の台詞、理解できるのよね。世間一般そうじゃないの?「妄想患者」の話は面白い。俗的って…その通りだな。妄想…届かない願望?妄想なんて私だって抱くことあるけど、所詮想像の産物、自分の置かれている現実をきちんと踏まえられるかどうかの違いと思っているけどね。現代病と言っていいのかどうかは分からないけれど、現代の生活から考える部分が多い著作ですので、読んでみるのもいいと思います。