2012年3月10日土曜日

天才の心理学 (岩波文庫)

E.クレッチュマー著 内村祐之訳

 精神障害と天才の誕生の関わりについて述べてられているといっていいのかな。 人間の精神というか心理についても考えるところが多くて、面白かった。p62に善行について述べられているのだけれど、正義の恐怖…いつの時代もあるな、正論で封じ込めようとする傾向…おー怖い。ロベスピエール、カルヴァン、他にも歴史上いるよね。現代も…。。ルソーが結構あれな人だったとは知らなかった。ニーチェ、梅毒ってマジですか??重箱の隅つっつきはさておき、天才を生み出すための混血…しかも混血にも良い混血があるらしい、近親婚の推奨…精神障害の中から天才は出てくると。ただ、その後は家系断絶が多いようだけれど。興味深い内容なのだけれど、ちょっと気持ち悪い部分もある。普通に健全な考えの人は反感だけ募らせることになるかも。