2013年12月21日土曜日

明治富豪史 (ちくま学芸文庫)

横山源之助著
(カバー裏より抜粋) 富国強兵、殖産産業といった言葉で語られることの多い明治日本の「近代化」。ー中略ー 社史には決して書かれることのない明治裏面史。

 カバー裏を読んでみると、起業家たちの搾取を描き出しているのか?という印象を持つが、そんなことはない…と私は思った。もしかしたら描かれているのかもしれない。私が読み取れないだけで。どっちかというと、立身出世とまではいかなくても、現在も残る、また既に消えた企業の始祖が成り上がっていく様子が描かれているだけでは。内容は普通に面白い。ま、汚いことをして…みたいなことを描きたかったのかもしれないけど、こんなものだろうね、といった感想だけかな。ただ私がこういう感想を持つ過程には、こういう著作を世に出し続けた人々の労は確実にあると思う。あと、海外編はちょっと退屈だったかな。