中野美代子著
(カバー裏より抜粋) 人間の薄っぺらな皮膚を両手で思い切りめくり上げ、曝し、目を背けたくなるようなものを直視することで、「近代合理主義精神」なるものの虚構を暴き、「良識」を高らかに嗤いとばす。
学術系ですが、内容はエッセイ集っぽいので私でも読み易い。カニバリズムでは、よく取り上げられる事件も出てきます。有名な民話もありますし、意外と馴染み易い内容です。読み易い、馴染み易いだけではなく面白い。ただ気になったのは、古代中国の政治や体制と現代の中国ではなく日本と比較するのはなぜだろう?ということ。著者は左な人??多分そういう側面はあると思うけど、でも改めて後書き読んで理解。中国人のイメージは超合理主義ですが「近代合理主義精神」とは違うように思います。あと、纏足とか宦官とか中国の超田舎とか闇な世界に未だ公然と残ってそうですから。←偏見ww
とりあえず青空文庫に魯迅の「狂人日記」あったかなと。読んだ事があるはず、でも食人の話だったっけ?と思ったらゴーゴリでした。