2017年7月18日火曜日

時をとめた少女 (ハヤカワ文庫)

ロバート・F・ヤング著 小尾芙佐他訳
(カバー裏より抜粋) 千一夜物語に登場するシェヘラザードに恋した時間旅行員の物語「真鍮の都」ほか、愛と叙情の詩人ヤングの名品全7篇を収録。

 著者の作品「真鍮の都」を別の短篇集で読んだ事があります。その時は甘い恋がいい感じと思ったので、他の作品も読んでみようと購入しました。
 表題作「時をとめた少女」はタイムパドラックスをテーマにしています。作品で使われている理論は、私のような素人が読むと「マジできそう?」なんて思ってしまいます。実際はどうなんだろう。恋をした少女(異星人)が別の異星人に恋した片思いの相手を取り戻すためにタイムパドラックスを利用するお話。同じタイプで「わが愛はひとつ」も収録されています。千一夜物語をテーマにした「真鍮の都」もですが、むず痒くなりそうな愛のお話が多いです。なんというか小説というより「物語」といったふうに感じました。「真鍮の都」を別の短篇集で読んだと言いましたが、これはテーマで集めた作品集(著者はバラバラ)だったので、他の作品とのバランスで甘さを心地よく感じたのかな…。正直私の好みからは外れていました。これは好みの問題ですね。