2012年7月22日日曜日

ねじの回転 デイジー・ミラー (岩波文庫)

ヘンリー・ジェイムズ著 行方昭夫訳
 (カバーより抜粋)  <アメリカ的なもの>と<ヨーロッパ的なもの>の対立を扱い、一躍ジェイムズの文名を高めた「デイジー・ミラー」。その解釈をめぐって議論百出の感のある、謎に満ち満ちた幽霊譚「ねじの回転」。

 期待以上に面白かった。「デイジー・ミラー」、何というか自由ってこういうことか?支配者の傲慢しか感じなかったけど。最期は二人の男性に、それぞれの理由で見捨てらたという…。羨ましいといえば非常に羨ましい女性「デイジー・ミラー」。そして「ねじの回転」。ヒステリー…。情緒に問題のある主役たち…顔が可愛いくても嫌だよ、こんな子供達。叔父さんは子供が不気味で関わりたくないのでは??と思ってしまう。ごく普通の愛情深い使用人たち。この使用人たちも何か怖い。何もかもが不気味なところに、主人公のヒステリー。怖いよ、先生、あなたが…。