ゲーテ著 木村直司訳
ゲーテのスイス旅行記。
スイス…やっぱりハイジかな。ここに描かれているのは、ハイジ程に朴訥としてはないけれど。ゲーテは私の芸術家に対する偏見を砕きました。正直言うと、芸術家という人たちは、体力なしだと思っていたけど、ゲーテは山越えします。読んだ限りではかなりの山道、しかも冬のスイス…。そして、雪に閉ざされるような場所にも、昔から人は暮らしていた。ゲーテの描くスイスは、過酷であっても美しい。憧れをもって読むには良い一冊。実際は本当に過酷なんだろうけど。
2011年9月6日火曜日
年代記 上・下 (岩波文庫)
タキトゥス著 国原吉之助訳
ティベリウス帝からネロ帝までの治世を語る。歴史小説としても楽しめます。
何というドロドロ。これを読んでいると、奥様御用達昼ドラなんて可愛いものだと思えてしまう。裏切り、復讐、虚偽、告発、なんでもあり。読んでいて、居たたまれないというか気分が悪くなる。でも、それは出来の悪い作品という意味ではなく、気分を悪くさせたりするだけの力量のある作品だということ。ローマがダメになっていく過程をお楽しみ下さい。
ここで描かれているのは、上層部の人間なんだけれど、下層というか一般庶民はどうしていたんだろう。意外とそれなりの生活していたのかな。
ティベリウス帝からネロ帝までの治世を語る。歴史小説としても楽しめます。
何というドロドロ。これを読んでいると、奥様御用達昼ドラなんて可愛いものだと思えてしまう。裏切り、復讐、虚偽、告発、なんでもあり。読んでいて、居たたまれないというか気分が悪くなる。でも、それは出来の悪い作品という意味ではなく、気分を悪くさせたりするだけの力量のある作品だということ。ローマがダメになっていく過程をお楽しみ下さい。
ここで描かれているのは、上層部の人間なんだけれど、下層というか一般庶民はどうしていたんだろう。意外とそれなりの生活していたのかな。
世に棲む患者 (ちくま学芸文庫)
中井久夫著
様々な精神病と患者と治療者の関係を描き出す。プロでない一般人でも楽しめます。
境界例を始め、様々な精神病について語られている。周囲の人間のあり方、関わりかたも考えさせられる所が多い。ここでは患者との関わり合いについて語られているのだけれど、つい普段の人間関係に置き換えて考えてしまう。あと酒の呑みかたも。ここに描かれているのは決して患者と治療者、その周囲だけのことではないと思う。
統合症の患者が株などが巧いというのは驚き。この著作が書かれたころは電話がメインのようだけれど、今ならネット取引だし、患者には良い環境になっているのかな。ちょっと…いやかなり羨ましい。
様々な精神病と患者と治療者の関係を描き出す。プロでない一般人でも楽しめます。
境界例を始め、様々な精神病について語られている。周囲の人間のあり方、関わりかたも考えさせられる所が多い。ここでは患者との関わり合いについて語られているのだけれど、つい普段の人間関係に置き換えて考えてしまう。あと酒の呑みかたも。ここに描かれているのは決して患者と治療者、その周囲だけのことではないと思う。
統合症の患者が株などが巧いというのは驚き。この著作が書かれたころは電話がメインのようだけれど、今ならネット取引だし、患者には良い環境になっているのかな。ちょっと…いやかなり羨ましい。
2011年8月19日金曜日
80年代SF傑作選 下 (ハヤカワ文庫)
小川隆・山岸真編
80年代はSFの変革の年であった。時代を飾った傑作のアンソロジーの下巻。
何というか、救いのない話ばかりな気が…。大袈裟に言うと「生きる」「人間」について考えようという機運をこの選集に感じた。でも、どうにも暗くて…。いや、そういう話ばかりではないのだけど、そういう時代だったのかなと思ってしまう。 個人的なお気に入りは「祈り」無神論バンザイ。「鏖戦」何かライトノベル系の読者に好まれそう。
80年代はSFの変革の年であった。時代を飾った傑作のアンソロジーの下巻。
何というか、救いのない話ばかりな気が…。大袈裟に言うと「生きる」「人間」について考えようという機運をこの選集に感じた。でも、どうにも暗くて…。いや、そういう話ばかりではないのだけど、そういう時代だったのかなと思ってしまう。 個人的なお気に入りは「祈り」無神論バンザイ。「鏖戦」何かライトノベル系の読者に好まれそう。
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