2012年2月12日日曜日

游侠綺談 (ちくま文庫)

子母澤寛著
俠客…所謂やくざの実像に迫る。

 やくざと言っても有名どころですね。次郎長とか国定忠次とか。この手のは講談、落語、芝居等になって美化され易いから…。 著者は明治時代、まだ生きてみえて俠客を知ってみえた方達に取材、文献等に寄ってその実像に迫ってみえる。読み物としてはとても面白くできています。

平安朝の生活と文学 (ちくま学芸文庫)

池田亀鑑著
平安時代の後宮女性の生態について、数少ない文献、文学から実際を導き出す。

 あくまで女性の生活です。男性はほとんど無視です。後宮の女官中心かな。女性の方が華やかだから気持ちは分かるけれど。ただ、著者の女性にはこうあって欲しいという願望みたいなものがにじみ出ている部分がたびたびあって、ちょっと気持ち悪い。日本人の季節に対する繊細さには同意するけど。創作等を書いてみえる人たちの資料して有用かも。

平気でうそをつく人たち (草思社文庫)

M・スコット・ペック 森英明訳
臨床精神科医が、己の体験を綴りつつ、そこから導き出される人間の持つ邪悪について述べている。

 臨床体験自体は面白いのだけれど…そこから導き出されるウダウダがねー。何というか、いかにもキリスト教徒らしくって、いえ、著者は最初からキリスト教徒として書いているということを示してみえるからそれでいいのだけれど、日本人から見るとあまりにも二元論すぎるな。人間は悪と善かどちらかを選択しなくてはならないみたいな、こちらからみると一種の強迫観念を感じてしまう。中間はストレスが溜まってダメだそうです。ここら辺の感覚が全く違うんだなと。中間程楽なものはないと思っている私って…。臨床体験自体も、一般からみても今更と思える部分も多いかも。自己愛主体、ナルシズムについてですね。こういう心理学の本って、仕事として携わっている方達以外でお気楽に楽しめる人はいいけど、真面目に捉える人には向いてないかも。タイトル自体にも疑問。「うそ」とは違うと思う。あと、邪悪って表現はどうかと。原文がわからないので何ともいえないけど。

今日の積ん読

身ぶりと言葉 アンドレ・ルロワ=グーラン ちくま学芸文庫
平気でうそをつく人たち M・スコット・ペック 草思社文庫
銃・病原菌・鉄 上・下 ジャレド・ダイアモンド 草思社文庫

 最近、これといって面白い話題がみつからない。雪で出歩かないのもあるけど。少し、パッと頭が冷める刺激が欲しい…薬とか以外で。 

現在の積ん読 本:202冊 DVD:113枚