2015年7月3日金曜日

魔女と聖女 (ちくま学芸文庫)

池上俊一著
 (カバー裏より抜粋)中世から近世にかけて、西洋世界において魔女狩りの嵐が吹き荒れる。しかし、それと時を同じくして、その美徳と超自然的力によって聖女と崇められる女性たちも現れる。

 魔女と聖女から中世の女性の立場や生活を考察した一冊。まず魔女の考察には、気の毒の一言です。底辺だと火あぶりかよ…みたいな。次に聖女の考察は…。おいおい、聖女って「メンヘラちゃん」??抑圧されてヒステリー起こしているとしか…。この時代の女性の状況の生活、精神面での悲惨が理解できました。が、聖女ってこんな人ばっかりだったの??
 で、一般女性の宗教と生活。こういう歴史の積み重ねによって現代の西欧があるのか、と考えることしかり。でも、ちょっと行き過ぎてない??と疑問を持つことも多いのですが。どちらにしてもその国が背負う課題ですが。
 であとがきで出てきたトゥームレイダー。現代版「サロメ」「ユディット」的な部分あったっけ??一番最初の映画しか観ていませんが、そんな印象なかったなー。

2015年7月1日水曜日

ヴァルカンの鉄槌 (創元SF文庫)

フィリップ・K・ディック著 佐藤龍雄訳
 (カバー裏より抜粋) 20年以上続いた核戦争が終結したのち、人類は世界連邦政府を樹立し、重要事項の決定をコンピュータ〈ヴァルカン3号〉に委ねた。

 コンピュータ〈ヴァルカン3号〉が今時の映画などのスマートなイメージではなく、無骨な作りのイメージがとてもいいです。そして文字通り鉄槌を振り回します。また、敵味方ともうさん臭くて素敵です。ただ、「癒しの道」と〈ヴァルカン3号〉が強くて、主人公のいた組織が弱すぎてwwとにかく〈ヴァルカン3号〉を楽しんで下さい。

2015年6月27日土曜日

旅するように読んだ本 (ちくま文庫)

宮田珠己著
 (カバー裏より抜粋) 旅と同じ目線で読書をする。本を読むのと同じ目線で旅をする。これが宮田スタイル。
 本屋さんで何気なく買った本ですが、うおー、本の趣味が近い!!元々あらすじなどの内容を取り出した批評本…みたいなものは好きなので、これは本の趣味が合っていますし、楽しく読めました。マニアックな本の独自な視点を、著者のまた独自な視点で読み解くといった感じでしょうか。学術系の本だって、自分なりに楽しく読めたらそれでいいんだよ、と言ってくれているよう。本屋さんでタイトルを見たことのある本などは「こういう内容だったのか…」と次に見かけたら買ってしまいそうです。ミチオ・カクさん、本も執筆されていたんだ。ヒストリーチャンネルなどで以前よく見かけたけど、うさん臭い人かと思っていました。ごめんなさい。ちゃんとした科学者だったんだ。

2015年6月23日火曜日

痕跡本の世界 (ちくま文庫)

古沢和宏著
 (カバー裏より抜粋) 古本の中には、元の持ち主によるメモ、付箋などが残っていたり、手紙や写真が挟まっているものがある。

 本屋でタイトルを見て手に取り、ちょっと読んでみて「あるあるある」と共感するところがあり買ってみました。私はたまに古本を購入しますが、そんなとき書き込みや意味不明なメモに出会うことがあります。古本を買われる方なら一度は経験されているのでは?私が一番印象に残っている痕跡は講談社学術文庫「西洋哲学史」に勉強したのであろう多数のラインとともになぜか「チ○○」の書き込み…。きっと前の持ち主は疲れていたのでしょう。そんな様々な痕跡から、著者が妄想を爆発させている本です。コンセプトはとても面白いです。でも、前半妄想が独りよがりというか今ひとつ面白みがない…。だけど第3章に入り俄然面白くなりました。本のカスタマイズとか全然考えも付かなかったし、正直やりたいとは思えないのですが、それを見る分にはとても面白い。その他様々なかたちが紹介されていました。考現学などが好きな方にお勧めします。