ハーラン・エスリン著 浅倉久志/伊藤典夫訳
(カバー裏より抜粋) 現代における"パンドラの箱"寓話を描いてヒューゴー賞を受賞した表題作をはじめ、核戦争後、がれきの山と化したシティを舞台に力で生きぬくちんぴら少年と言葉を話す犬との友情を描く「少年と犬」など、全15篇を収録。
ずーとタイトルが某映画っぽいな…と思い、よく見かけるけれど手に取る気になれなかった作品。同じ著者の「死の鳥」を読んで「全然別物かも」とこちらも読んでみました。全くの別物でした。(もっとも某映画を観たわけではありませんw)
かなり好き嫌いの分かれそうな作品群です。私は作品によって好き嫌いがありました。
それを踏まえて頂いて良かった作品。「世界の中心で愛を叫んだけもの」表題作です。淡々と感情の揺さぶりもなく話が進みます。それがいい。「101号線の決闘」フリーウェイでのレース。緊張感のある描写が楽しめます。そして終わりのない決闘の絶望感。「サンタクロース対スパイダー」始めは意味が分からなかったけど、読み進めていくうちに面白くなりました。おちゃらけた感じがいい。「聞いていますか?」他人から認識されなくなったとき、あなたはどうしますか?ヒッキー系ボッチの私ですが、主人公と共感できます。「満員御礼」ラストのオチが良かった。
中々楽しめました。二度、三度と読み返すと味がでてきそうな感じでした。
2016年12月11日日曜日
2016年10月15日土曜日
あまたの星、宝冠のごとく (ハヤカワ文庫)
ジェイムズ・ティプトリー・ジュニア著 伊藤典夫・小野田和子訳
(カバー裏より抜粋) 地球からの異星調査隊が不思議な共生生物と出会い深い関係を結ぶ「いっしょに生きよう」神の死の報を受け弔問に来た悪魔の考えた「天国再活性化計画」
個人的なお勧めは「アングリ降臨」。異星人の来地球の目的は??副主人公的なアングリがゆったりとしたイメージに読めるので、作品自体にのんびりとした雰囲気が漂っています。ゆったりとした内容ではないのですが。アングリに何もかもコントロールされて、それを受け入れるしかない人類。しかも生け贄(だと思う) を連れ去られて。でもアングリが性善説で天使的(ひたすら平和主義) なので頭を気持ちよく混線させてくれます。
「天国再活性化計画」も中々。作者は宗教テーマが好きなのかなー?初めての一冊なので分かりませんが。悪魔が亡くなった神の弔問へ。旧知の天使と色々話をして…なのですが、新たな創造主が…。宗教の知識がないのでちょっと理解できない部分も多いです。「もどれ過去へ」も私的好みの良作。タイムマシンで未来に旅立つ若人。ただし戻ってきても未来での記憶はない。未来で得た全ては戻った時点で失われてしまう。自分の未来を知った高慢な女子の決断。非常に愚かな。でもその愚かさが理解できます。自分の「嫌」に逆らえない。仕方がない、性格だから。ちゃんと惨めな最後を遂げてしまう。仕方ないのです。他も良作が揃った逸品。
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(カバー裏より抜粋) 地球からの異星調査隊が不思議な共生生物と出会い深い関係を結ぶ「いっしょに生きよう」神の死の報を受け弔問に来た悪魔の考えた「天国再活性化計画」
個人的なお勧めは「アングリ降臨」。異星人の来地球の目的は??副主人公的なアングリがゆったりとしたイメージに読めるので、作品自体にのんびりとした雰囲気が漂っています。ゆったりとした内容ではないのですが。アングリに何もかもコントロールされて、それを受け入れるしかない人類。しかも生け贄(だと思う) を連れ去られて。でもアングリが性善説で天使的(ひたすら平和主義) なので頭を気持ちよく混線させてくれます。
「天国再活性化計画」も中々。作者は宗教テーマが好きなのかなー?初めての一冊なので分かりませんが。悪魔が亡くなった神の弔問へ。旧知の天使と色々話をして…なのですが、新たな創造主が…。宗教の知識がないのでちょっと理解できない部分も多いです。「もどれ過去へ」も私的好みの良作。タイムマシンで未来に旅立つ若人。ただし戻ってきても未来での記憶はない。未来で得た全ては戻った時点で失われてしまう。自分の未来を知った高慢な女子の決断。非常に愚かな。でもその愚かさが理解できます。自分の「嫌」に逆らえない。仕方がない、性格だから。ちゃんと惨めな最後を遂げてしまう。仕方ないのです。他も良作が揃った逸品。
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2016年8月19日金曜日
死の迷路(ハヤカワ文庫)
フィリップ・K・ディック著 山形浩生訳
(カバー裏より抜粋) 目的も告げられずに、未開の辺境惑星デルマク・Oに送り込まれた14人の男女。使命を伝えるはずだった通信は未達のまま、外部との接触を絶たれてしまった彼らは、その惑星で奇怪な光景をめにすることになる。
ディック版「そして誰もいなくなった」。とんでもない惑星に片道切符で送り込まれたあげく、一人ずつ死んでいく…。死に方はもちろんディック的な死に方。疑心暗鬼、追いつめられる人々。そして最後の一人が…。死に方とか追いつめられ感とかが面白い。で、最後にまさかのどんでん返しが…。ネタバレすると夢オチ…というか、夢も現実も大した違いは無い。彼らは壊れた宇宙船の中で死ぬまでの時を過ごす。これ、凄く怖い。死ぬまでですよ。で、気晴らしにコンピュータが作り上げた夢の中で過ごす。夢の中の人間関係・殺し合いで現実の人間関係も悪化…最悪。そろそろ食料も付き始めている。さて、この先何が起こるのか…までは描かれていないけど、最悪の事態が起こるのだろうなとは想像させてくれます。ドロドロですよ。ディックの作品でドロドロでないのはありませんが。私は好きだなー。
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(カバー裏より抜粋) 目的も告げられずに、未開の辺境惑星デルマク・Oに送り込まれた14人の男女。使命を伝えるはずだった通信は未達のまま、外部との接触を絶たれてしまった彼らは、その惑星で奇怪な光景をめにすることになる。
ディック版「そして誰もいなくなった」。とんでもない惑星に片道切符で送り込まれたあげく、一人ずつ死んでいく…。死に方はもちろんディック的な死に方。疑心暗鬼、追いつめられる人々。そして最後の一人が…。死に方とか追いつめられ感とかが面白い。で、最後にまさかのどんでん返しが…。ネタバレすると夢オチ…というか、夢も現実も大した違いは無い。彼らは壊れた宇宙船の中で死ぬまでの時を過ごす。これ、凄く怖い。死ぬまでですよ。で、気晴らしにコンピュータが作り上げた夢の中で過ごす。夢の中の人間関係・殺し合いで現実の人間関係も悪化…最悪。そろそろ食料も付き始めている。さて、この先何が起こるのか…までは描かれていないけど、最悪の事態が起こるのだろうなとは想像させてくれます。ドロドロですよ。ディックの作品でドロドロでないのはありませんが。私は好きだなー。
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2016年8月3日水曜日
へびつかい座ホットライン (ハヤカワ文庫)
ジョン・ヴァーリイ著 浅倉久志訳
(カバー裏より抜粋) 外宇宙からの侵入した謎の物体によって地球を破壊された人類は、水星、金星、月、火星など八つのり植民地で、ふたたび独自の文明を築き上げていた。その発展は、へびつかい座70番星の方向から超タイトビームで送られてくるメッセージなしには不可能だった。
祝!!増刷。Amazon以外の通販、大手の本屋さんなら新品が手に入ります。このまま、ジョン・ヴァーリイの作品の復刊、増刷続くといいのですが。
この作品は〈八世界〉シリーズの一つです。設定では、地球はインベーダーに侵略されています。そして地球を取り戻そうとする「トイード」は主人公「リロ」を利用しようとする…が…。クローン、クローン、クローンです。読んでいるうちにコピー元が分からなくなってきます。「リロ」のコピー元は無くなっていますが、他の登場人物のコピー元は、あれあれ状態ww で、この「リロ」がたくさんのクローンと上手に連携して「トイード」追いつめる。その過程で「へびつかい座」の謎が…みたいな。
正直「へびつかい座」の正体に関しては(正体といっても完全に解き明かされたわけではない) がっかり。盛り上がってきたところに水を注された気分になりました。「トイード」の逃げっぷりとサイコパスっぷりには好感を持ってしまったww 主人公より脇役に魅力を感じる作品です。もう一度読めば印象変わるかな??
この作品はまで続きそうな雰囲気で終わっています。続きは書かれているのだろうか。〈八世界〉は各作品の主人公、登場人物より世界観に魅力を感じる作品です。もっと〈八世界〉を味わいたいのですけど。
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(カバー裏より抜粋) 外宇宙からの侵入した謎の物体によって地球を破壊された人類は、水星、金星、月、火星など八つのり植民地で、ふたたび独自の文明を築き上げていた。その発展は、へびつかい座70番星の方向から超タイトビームで送られてくるメッセージなしには不可能だった。
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この作品は〈八世界〉シリーズの一つです。設定では、地球はインベーダーに侵略されています。そして地球を取り戻そうとする「トイード」は主人公「リロ」を利用しようとする…が…。クローン、クローン、クローンです。読んでいるうちにコピー元が分からなくなってきます。「リロ」のコピー元は無くなっていますが、他の登場人物のコピー元は、あれあれ状態ww で、この「リロ」がたくさんのクローンと上手に連携して「トイード」追いつめる。その過程で「へびつかい座」の謎が…みたいな。
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(2016/8/3 17:39時点)
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