2025年1月31日金曜日

サラゴサ手稿上・中・下(創元ライブラリ)

ヤン・ボトツキ著 工藤幸雄訳
 
(カバー裏より抜粋)サラゴサ包囲戦中、無人の館でエスパーニャ語の手稿を発見したフランス軍士官がその後捕虜となる。彼の持つ手稿が自分の先祖の物語だと知った敵の隊長は喜び、その物語を彼にフランス語に訳し聞かせた。
 
 なぜこの本を買ったかというと「パケ買い」でしたw そしてちょっと内容読んで「面白いかも」と。大概外れるのですが、これは当たりでした。

 カバー裏にあらすじありますが、どうでもいいかなですね。これの面白さは千夜一夜物語と同じです。物語が入れ子になっているところ。ただし千夜一夜では話し手と聞き手は同じ人物ですが、こちらは話し手は変わる、聞き手は主人公以外は変わります。
 話の内容は今時の人にはつまらないかも。私は面白かったけど。話し手によってはつまらないけど。面白い話し手が続くのではなく、途中で別の話し手の別の話になってしまって、また戻ってくるみたいな形です。基本は恋の話。こんなクズ男捨てろよとマジ思うパターンが多いですが、時代背景を考えると仕方ない。
 
 お勧めできる本ではないです。マジで。趣向で読み手選びますねー。本屋さんで内容確認してから買うべき作品です。

2024年8月21日水曜日

古代エジプト動物誌(講談社学術文庫)

 酒井傳六著
(カバー裏より抜粋)時に祟め、時に恐れ敵対した動物たちとエジプト人との関係や、動物ミイラの作り方、当時の社会や宗教観までを活写した、異色の歴史書

 実は「パケ買い」。猫の像の足元に子猫ですよ。ニャーって鳴いてるのですよ。買いますよね!!しかも、猫に割り当てているページ数多い!!次点は犬。古代に於いても身近な動物だから。著者もそのようなことを書いて見えます。

 そして読みながら図を見て「古代エジプトの神様って獣人!?」とか、いろいろ楽しめる一冊です。

 びっくりは動物ミイラの種類。猫、犬はもちろん、蛇のミイラ??できるの??とか。スカラベもミイラにされているし。それぞれの章に墓、棺、ミイラについて記載されています。
 
 文章が読み易くて、内容も分かりやすい。専門知識は必要なくて、面白いのでお勧めです。
 

2024年4月16日火曜日

イギリス貴族(講談社学術文庫)

小林章夫著
  (カバー裏より抜粋)政・海・軍のリーダーとして大英帝国を支えつつ、空前の豊かな生活を送った貴族たち。世界中に広がった「英国的」な文化には、彼らが育んだものが多い。
 
  貴族のイメージというと…現代は税金対策が大変のようですが、最盛期は?
 
 とりあえず貴族の説明があります。種類多い…日本のファンタジー系に登場する伯爵とか色々が中国発端とは知らなかった。外国のルール等を日本語で紹介するのは難しいということですね。そして、侍女、メイドとか立場違うんだー。しかもブラック企業!!これは主人の当たり外れでいろいろ変わりそう。
 そして目眩く贅沢な生活。ファンタジー系時代小説を書く方にはお勧め。貴族的な生活の参考になります。
 
 それが現代になると…ですね。もともと貴族は金儲け(商人とか) を卑しい行為としていたようで、そこから方向転換できたらいいのですが、できなかったら…。それでも一般庶民よりは…とか思うのですがどうでしょう。

 国によって違いがありますが、貴族入門書としては最適です。その方向に興味がある方にはお勧めです。

蜻蛉日記(講談社学術文庫)

 全訳注 上村悦子
(カバー裏より抜粋) 美貌と歌才をもち、権門藤原氏に求婚された才媛が人生の苦悩を赤裸々に告白する、平安王朝の代表的日記文学。
 
 愛が重いわー…という第一印象。源氏物語の六条御息所を思い出してしまった。美貌と才能とそれなりの家柄(一応貴族かな??藤原氏家門が正妻にするのだから)を持って生まれてしまったからのプライド。
 読みながら「ツンデレ」のツンだけでどーする!!!と。ライバルがいるのに ダメだろと。平安時代の女性の立場から考えると余計に…。もう一人の北の方が絶対一枚上手だったのだろうな。

 本当に女性の立場の弱さ。幸い子供が産まれたから…でなかったら…。本当、釣った魚に餌をやらないとはこの時代にピッタリと。あ、著者の実名は伝わっていない。藤原道綱の母とだけ。

 読んでいて辛い。楽しい記述より苦しみの記述が多いから。特に訪れない夫への想い。著者の家の前を通っているのに素通りとか、辛すぎる。夫のプライドから出家も許されない。
 
 これを手に取ったのは、時代の貴族の事情を垣間見たいと思ったからですが 、辛すぎました。マジで。