2010年12月17日金曜日

アレクサンドリア (ちくま学芸文庫)

E・M・フォースター著 中野康司訳
アレクサンドリアの歴史を綴る。

 アレクサンドリアの歴史、担った役割を初心者にも分かり易く述べられている。歴史の華はアレクサンドロス大王からクレオパトラまでかな。プトレマオス朝のような保護が続いていたら、科学の進歩はどのような向きに変わっていただろう。キリスト教のみを悪者にするつもりもないけれど、この宗教がなかったら…とは思ってしまう。図書館…。キリスト教徒がやらなくても、残ることは無かったのだろうけど。あー、私はイエス・キリストは意味のある存在だと思ってるし、嫌いなのは後継者を名乗った人間たちの作った宗教なので誤解のないように。中盤〜後半あたりでキリスト教の神学について簡単に触れられているけど、その辺りは退屈。近代に入ってからのことは全く知らなかった。今は工業都市か。何となく残念のような。