2010年12月3日金曜日

ヘリオット先生の動物家族 (ちくま文庫)

J・ヘリオット著 中川志郎訳
獣医のヘリオット先生の奮闘記。

 獣医さんというと、どうしてもペットの病気を診てくれるお医者さんのイメージが強いけど、家畜のお医者さんも当然みえる。ヘリオット先生は両方を扱っている。でも今時の小綺麗なお医者さんではない。牛や馬に蹴られたりしたら命も危ない現場で、汗と泥と糞やらいろいろにまみれて…でもほのぼのしているのだ。大変そうなのに、でも顔がにこやかになってしまうのだ。疲れた時にのんびり読みたい一冊。こういうの読むとイギリスに憧れてしまうんだよね。現実はモニョモニョだろうけど。ペットのコンテストは笑えた。今ならもっと陰険になっていそう。