ゴーチエ著 田辺貞之助訳
ゴーチエの短篇5編。どの作品も恋の彩り鮮やかなお話。悲劇的な結末を迎えるものが多い。
こんな恋愛を経験する人いるのかな?というかロマンチックすぎて、もう勘弁して下さいと言いたくなる内容。現実でここで描かれているような言葉をささやかれたら、恋に溺れるより先に疑いを持ちたくなると思う…が、これは小説、ひたすらロマンチックな世界に溺れてみるのもいいかもしれない。ただし、悲劇なお話が多いので注意。「オニュフリユス」は読んでいてイライラさせられた。穴に落ち込んでいく様子は面白いけど主人公にイライラしてしまう。