柳田国男著
動物についてのエッセイ。狐、狼、猫、犬、猿が登場。動物をそれぞれのテーマに沿って解説している。
まず、猿の毛皮って使われているのか。あまり良さそうに思えないけど。で、毛皮の話から大きく展開していく。狐…考えてみれば山に居る熊、猪等と同じ動物なのに、神の位置まで引き上げられた。それなのに悪の印象。外国のお話でも悪賢い印象が強い。昔のTV番組では、狐憑きの除霊は定番だった。何だかそういうものと思い込んでいたけど、なぜ?とは考えなかった。猫も狐と扱い方が近い。頭がよくて執念深そうで。頭がいいと言うと犬もなんだけれど、扱いが全然違う気がする。著者の書いてみえるけど、人間との距離の問題で、いい加減と言えばいい加減な話。…で、最近の猫は鼠捕るの?