メルシエ著 原宏訳
十八世紀パリのいろいろな文化について述べてある。上巻は絶版になっているので、下巻だけ。
様々な文化について辛辣に語ってある。一つの事柄について語っているようで、脱線している部分も多く見受けられる。たぶん、脱線部分が著者の本当に述べたかった部分ではないのかな。著者の生きていた時代に対して言いたいことがいっぱいで、文化誌のような体裁を整えながらも、批判をせざるを得なかった。読んでる側としては、読むことで見えてくる時代がとても面白い。お金が関わる辺りの話は特に面白かった。いつの時代も強いのは債務者側か。