森谷公俊著
(カバー裏より抜粋) 激動の時代を毅然と生き抜いた大王母の波乱と悲劇の生涯を通して、古代地中海世界の真実に迫る。
オリュンピアスを中心とした、アレクサンドロスの周辺の女性事情かな。アレクサンドロスのことを読みたい人は止めておいたほうがよいです。内容は初心者向けかな。読み易いのはいいと思う。詳しい人には今更な内容かも。面白いと思ったのは一夫多妻制での、女性側の身分の考え方。どうしても正妻もしくは王妃がいて、後は第二妃とか側室とか妾みたいに考えてしまうけれど、著者によるとそういう概念はなくて、基本的は横並び、みんな同じ身分の奥さん。もちろん背後の勢力によって立場の強弱はある。なるほど、と思った。