2014年1月31日金曜日

レディーの赤面 (勁草書房)

坂井妙子著

 「ヴィクトリア朝社会と化粧文化」というサブタイトル。化粧文化についての著作かな、と思い読み始めた。…赤面がメインとは!!タイトルは赤面だから正しいのだけど。とにかく驚いたのは、赤面についてダーウィンも研究していたこと。観相学から入り、有名小説における赤面を取り上げ、そこにまつわる化粧との関係。私も緊張しやすくて赤面することが多いのだけれど、これほど赤面が奥が深いものとは思いもしなかった。
 挿絵は良かった。あの手のイラストは大好き。テーマにされている時代を醸し出していて、本文とも合っていた。