2014年9月1日月曜日

漱石書簡集 (岩波文庫)

三好行雄編
(内表紙より抜粋) 友人の正岡子規、妻の鏡子、弟子の寺田寅彦・小宮豊隆などに宛てた手紙百五十八通。漱石を知るための基本資料であるばかりか、それ自身が見事な作品なのだ。

 候文は飛ばしました、すみません(汗)。読むのがしんどい(疲れるという意味の方言)ので。漱石という人物が垣間見えて面白いです。芸術家だー。大学も彼に掛かるとけんもほろろ。それだけの頭をもってみえたのだから仕方ないか。あと病気がちだった様子が手紙から伺えます。ふと夏目漱石の作品で何を読んでいるか考えてみました。一番は「こころ」、あと「夢十夜」「我が輩は猫である」。「坊ちゃん」と「路傍の石」は苦手。手紙の中で「こころは小供がよむものではありません」というのがありました。「どうして住所を知りましたか」と。有名人は今も昔も大変ですね。でも確かに小供が「こころ」なんて読んだら中二病発病しそう。

スクラップ帖のつくりかた

杉浦さやか著

 ちょっと毛色の違う本…でいいのか??スクラップ帖の作り方というか、著者が作っているスクラップ帖の紹介ですね。たまーに何となく手に取って読んでいます。私はまめではないので著者の真似はできない。でも、いろいろノートを作る、書き込む時の参考になります。正直羨ましー。とても楽しそうで。とても可愛い本です。

2014年8月23日土曜日

グランド・バンクスの幻影 (ハヤカワ文庫)

アーサー・C・クラーク著 山高昭訳
(カバー裏より抜粋) グランド・バンクス沖合で氷山に激突、沈没したタイタニック号。1500人以上の犠牲者を出したこの悲劇の豪華客船を、沈没百年を記念して引き揚げようというのだ。

 いかにもアーサー・C・クラークの作品といった作品です。彼の単独の作品はワルツのように感じます。問題点は、私は数学が全然だめだということです。途中ででてくる数学?物理??さっーぱりです。たぶんそれを理解できたら、もっと面白く読めるのだと思います。そこは置いておいても楽しめます。私たちがいかに地球という天体を理解しきっていないか、謎に満ちているか。そして、地球の未知の変動による悲劇。まるで用意されていたようにスイッチが入り、人は地球に眠る。タイタニックの死者も失われた登場人物も。娘を失ったイーディスの壊れっぷり…頭が良いから余計悲劇だ。

2014年8月22日金曜日

小さな黒い箱 (ハヤカワ文庫)

フィリップ・K・ディック著 大森望編
(カバー裏より抜粋) 書籍初収録作「ラウタヴァーラ事件」をはじめ、政治/未来社会/宗教をテーマにした全11編を収録。

 「ラウタヴァーラ事件」以外は他の短篇を扱った文庫で読んだかな…。でも初収録に釣られて買うのがファン。
 「ラウタヴァーラ事件」はちょっと考えるとこあり。脳が生きるってことだよね。何か脳死と結びつけてしまって…。見当違いなんだけど。「時間飛行士へのささやかな贈り物」ってこういう話だったのか。人類どころか宇宙全体が輪に巻き込まれているということ?ゾッとする。そして最後は全員が疲れてしまうんだ。
 デッィクの作品は基本救いがない。ハッピーエンドが好きな私がなぜ引きつけられるのやら。