2014年12月6日土曜日

冷たい方程式

 トム・ゴドウィン他著 伊藤典夫編・訳
(カバー裏より抜粋) ただ一人の乗員を目的地に届ける片道分の燃料しか積んでいない緊急発進艇に密航者がいたら、パイロットがすべきことはただひとつー船外遺棄だ!

 表題作は有名作品。以前に何度か読んでいます。「無知」について…許されるのか、一人の命か全員の命か等々、深淵なテーマを秘めていることは重々承知で、今回改めて思ったことは「若い女の子だから迷うのかよ…」でした。命の重さは野郎も若い女も平等ですよねー。「みにくい妹」どこかで読んだ気もするのですが、こういうお話は大好き。こういう女いるよねーみたいな。ただ現実だとシンデレラタイプは頭も良いのですよ。「ハウ=2」は裁判のところでアシモフの作品アンドリューだったっけ、思い出しました。筋もタイプも全然違いますが、こういう万能ロボットのお話は好きですね。面白かったです。他も良作ぞろいで楽しめました。買って損のない作品集だと思います。

2014年11月28日金曜日

続・街並みの美学 (岩波現代文庫)

芦原義信著
(カバー裏より抜粋) 街づくりの工夫と都市景観への視覚を提供し、人間的な街並みはどうあるべきかに思いを至らせる。

 「街並みの美学」の続編。内容としては前作を少し発展させた内容?かな。美しい街並みへの思いはよくわかるし、私はきちんとした街並みは犯罪の減少などにも働く部分はあるのでよいとは思う。でも、ちょっとwwみたいな部分もあって、交差点の真ん中の木とかww事故多発だろ。門外漢な部分は書かない方がよいだろうね。人の命より景観かよ、人間性疑ってしまう。洗濯については、じゃ洗濯はどうするの??と。真面目に西欧とかどうしてるのかな、と思った。部屋干し気持ち悪いけど。あと、やたらコミニュケーションが好きなのはなぜ?コミュ障には地獄なのだが。
 きちんとした景観で思い出したのは、アメリカのゲートに囲まれた都市。かなり景観とかがんじがらめだったような。
 感想。観光には行きたいけど、住むのはこういう規定のない田舎でいいな、でした。

2014年11月23日日曜日

街並みの美学 (岩波現代文庫)

芦原義信著
(カバー裏より抜粋) 人間のための美しい街並みをつくる創造的手法を具体的に提案した街づくりの基本文献。

 美しい街並とは?現代の日本の街並みへの批判本…かな。考え方が面白くて納得もできる。内と外の考え方。私は内の自分の宇宙を大切にしたいタイプで典型的な日本人。それに他人の家の庭を見ていたら、怪しまれてしまうwwそれが現代の日本ですね。マコトちゃんの作者の家なんかは卒倒ものだろうな。著者の考え方は理解できるし、確かに必要なことなんだけど、自分の住みたい家…賃貸ならともかく…を規定されるのもな…とも思う。海外の街並は統一されていて綺麗だと思うけど。…日本の街並の看板にうもれたごちゃごちゃ観も好きなのです。
 ル・コルビュジエの話は読んでいて、デザイナーズマンションを思い出した。結局維持仕切れなくて…なんて話を昔聞いたな。今は違うんだろうけど。生活したいのに彫刻を作られたんじゃたまったもんじゃない。偉大な人だとは思うのだけど著者は信者すぎ。

2014年10月24日金曜日

宇宙の眼 (ハヤカワ文庫)

フィリップ・K・ディック著 中田耕治訳
 (カバー裏より抜粋) 観測台から見下ろしていた見学者たちを、突然災厄が襲った。ー中略ー彼の知る現実世界とは、ほんの少し違っていた。

 カバー裏の解説に一言、ほんの少し違っていた…ってほんの少しかな??ディックの長編作品にしては珍しくラストが不気味に明るい。救いのなさがディックなのに。ちゃんとストーリーが通っているのも変…いや、小説として当たり前なんだけど。
 なぜマーシャが憎まれたか?理由は理解できる。本当に己の信念に基づいて生きている人間は、それができない人間に憎まれる。さて私は…マーシャの性格設定は理想だけど、なれないし憎む事もないけど、普通なら。でも憎む人間がいる事も理解はできる。マクフィークの弱さは普遍のもの。…で、精神世界では殺された人達は、現実では生きていた??でいいのかな。