新倉朗子訳
(カバー解説より)デカルトの国にふさわしく、フランス民話の特色は不思議をきりりと単純化あるいは合理化し、もっぱら人間的動機によって筋をはこぶことにある。各種の民話集を渉猟していてそうい民話の秀作50篇を選択し、各篇に民話学的注をほどこした。
有名な童話の別バージョンがあって、それが面白い。結末が同じだったり、違っていたり。赤ずきんちゃんはお母さん食べてるし、長靴をはいた猫の狐版は修道士殺してるし。あと悪役によってはここまで罰を受けなければならないの?と思うパターンもあり。こういうのは時代によるのだろうけど。注釈と一緒に読むと面白いと思う。巻末に論文が付いています。けど長い…。