プルタルコス著 柳沼重剛訳
(カバーより抜粋)これみよがしのおべっかい使いが相手なら話は単純だ。本当に厄介なのは、見え透いたやり口は使わずにすり寄ってくる連中である。ー よく人間を知る者ならではの観察眼がひかるエッセイ4篇。
表題作は、所謂とりまきと云われる人達のことかな。利益が得られそうな時に寄ってきて、用が無くなったらさようなら。それだけならいいけど、周囲に毒をまき散らして、人間関係等ぶちこわすことも多いから困る。
「健康のしるべ」…この時代から過食嘔吐していたのか…。食べることへの執着って怖い。述べられていることは、現代の健康本とたいして変わらない。ここで述べられていることを守っていたら、普通の健康は十分に望めそう。
「爽快な気分について」…ちょ…自分より不幸な人を見て、自分の幸福を顧みて気分爽快…って、性格悪すぎ!!自尊心が爽快感を疎外しているという意見には賛成だけど…。これはね…。