2012年12月18日火曜日

やし酒飲み (岩波文庫)

エイモス・チュツオーラ著 土屋哲訳
(カバーより抜粋) 旅路で出会う、頭ガイ骨だけの紳士、幻の人質、親指から生まれた強力の子…。神話的想像力が豊かに息づく、アフリカ文学の最高傑作。

 解説を読まずに本編を読み出したのだけど、始めは古い時代の伝説、物語の類いかと思った。ただ、途中で写真とか現代の名詞がでてきたので「あれ?」となって、解説みてびっくり。著者は1920年生まれ。不思議な感じだった。物語はカバーにあるように、酒飲みの旅の途中でおこるさまざまな冒険を描いている。冒険といっても、淡々としている。いや、内容的には大冒険なのだけれど、文章から受ける印象が…訳者によるのかもしれないけど。別に悪いわけではなく、神話的なイメージをより深くしていていいと思う。ちょっとだけ、酒飲みの幻覚??を描いてるのかな、とも思った。