高畑勲著
(内表紙より抜粋) 漫画映画監督である著者は、美術への強い関心から、こまめに展覧会に足を運びー中略ー思いと興味はいろいろに、一枚の絵から広がる豊かな世界。
まず、内表紙の「漫画映画監督」に引っかかった。漫画とアニメは別物だろ…。全然分かってない奴が紹介文書いてるだろ…。
日本編・海外編それぞれ一冊になっている。 著者が自分の気に入っている作品について考えを述べている…というかエッセイっぽいかな。私は油絵はあまり好まないので、どうしても日本編のほうを面白く思った。絵巻っていいよねー。一度私自身も現代絵巻みたいなものを作ってみた経験があるのだけど、難しかった。でも、漫画やアニメと違う良さがあるのよ。あと、徳川家康の肖像画。なにかで観た覚えがあるのだけど、その由来を初めて知った。他にもこんな面白い作品があるんだ、と興味を湧かせてもらった。あー美術館とか行きたい。本当にご無沙汰だ。海外編もインド、中国の作品はいいなー。エル・グレコの「受胎告知」、誰か漫画家の絵に似ている。この作品自体が漫画チックに思えた。他にも幅広く収められているので、興味のある方、監督のファンの方はぜひ。