2010年7月4日日曜日

木綿以前の事 (岩波文庫)

柳田国男著
学問上取り上げられる事の少ない、地方の名もない庶民の生活についての考察。

 全部を読んでみて、テーマは変化かなと思った。表題作の「木綿以前の事」木綿が普及する以前( 恥ずかしながら、木綿って大昔からあったと思っていた )麻やそれに類するもの、その作られ方の考察、そこからなぜ木綿の使用へと変わったのか。決して変化を責めるのではなくて、その功罪両面の意味を述べている。表題作以外に19作収録されているが、どれも変化の意味を考えている、考えさせられる内容。戦前でも既に消費に踊っていたのか…。
 「女性史学」食べ物のことは耳が痛い。汁物、柔らかいものが多くなっている事を著者は危惧している。玄米から白米へ進化して、また白米から玄米へ戻す人がでてきているのは良い傾向だよね。私もそうしたいのだけど、家族持ちはなかなか簡単にはいかない。嫁姑の話も取り上げている。家に二人主婦がいるのはダメだよね…。夫が妻の自宅に通う通い婚はとても良いシステムだったのかも…嫁姑的に。家庭の主婦の座について述べてあるけど、こんな風習では地方が若い女性に敬遠されても無理ない。さすがに今はないよね…。
 「生活の俳諧」p282辺りから俳諧の人について述べられているのだけど、俳諧が担ってきた役割の一部分を今はブログ等が担っているように思った。

2010年7月3日土曜日

今日の積ん読

にぎやかな部屋 星新一著 新潮文庫
おみそれ社会 星新一著 新潮文庫
どんぐり民話館 星新一著 新潮文庫
漱石書簡集 岩波文庫
イタリア古寺巡礼 和辻哲郎著 岩波文庫
古寺巡礼 和辻哲郎著 岩波文庫
うるしの話 松田権六 岩波文庫

 7月そうそうやってしまった感がある。やっと220冊台に載ったと思ったのに…。7月は岩波文庫の復刊が多いし…でも、復刊は通販に並ぶのは8月位かな。取り寄せはしない。出版社取り寄せにすると、少しして通販サイトのページは当日〜2日とかの表示になって、それなのに注文した分は取り寄せ中という非常に腹立たしい状態になる。どういうシステムになっているやら…。他にも欲しい本が出てきているから、空きができてきた本棚が再び積ん読で埋まりそう…。今月と来月は絶対本屋とブックオフに近づいてはダメだ。 

現在の積ん読 本:236冊 DVD:100枚

 選挙カーがうるさい。それでも田舎だから国政選挙はマシだけど。読書を邪魔されるたびに私は心に誓う。邪魔した奴には絶対投票しないから!!そして誰もいなくなった…ではなく、投票する人がいなくなる。2010年参議院選、取り合えず二人力一杯邪魔して下さったので、こいつらと所属政党は除外されました。だいたい、お願いしますの連呼に何の意味があるんだ!!
 iPadが少々落ち着いてきたようで。美容院で女性週刊誌を読んでいたら、iPadの特集がありました。かなりふざけた感じの記事だけど、週刊誌だし仕方ないか。でもね…何でもできるというようなニュアンスはどうなの?そろそろ批判とまではいかなくても、後悔記事を見かけるようになってきた。踊らされた人、多いのかな。マニアやコレクター、金持ちは別として、道具は使ってなんぼ、なんぼの価値があるか考えないとね…これは私自身への警句でもある。あ、あと、Apple製品は日本製品に比べて、基本的に「重い」ということを知らない人多そう?

2010年7月2日金曜日

化学の歴史 (ちくま学芸文庫)

アイザック・アシモフ著 玉虫文一・竹内敬人訳
古代から20世紀まで、化学の歴史を紐解く。化学者の人物像ではなく、化学そのものの歴史に重点を置いている。正直、中盤から後半は読むだけで理解できませんでした…。理系ダメダメな私がなぜこの本を買ってしまったのか…。アシモフにつられて、つい。

 知らない名前がぞろぞろ。理系大好きな中学生くらい向けかな。数学にしろ化学にしろ、長い間の積み重ねなのだと改めて考えさせられる。さて、今はどういう時代なのだろう?
 ギリシャ時代、理論だけで突き詰めていくといのは今の時代からみたら「うーん…」だけど、そこから「原子論」が出てきているのだから恐るべし。錬金術って経済面から禁止されていたのか。金って希少価値以外ないってイメージあるものね。工業製品にも使われていたっけ。( 錬金術にしろタイムマシンにしろ、万が一開発されたとしても、困る人たちが多過ぎて消されそう) ローマはやっぱり理系に関してはダメダメのようです。キリスト教にとどめさされたか…。
 海外の本は訳者によってかなり雰囲気変わるものだと、分かっている事だが、再度考えさせられた。訳者が悪いとかではないよ。SF系の訳者と学者系の訳者の違いかな。私の頭にあるアシモフ調とはかなり違った感じ。こういう時、原文読める英語力あれば、としみじみ思う。

2010年7月1日木曜日

偉大な数学者たち (ちくま学芸文庫)

岩田義一著
数学を進化させた偉大な数学者の伝記。学芸文庫のサイエンスだが、中学生位を対象にしているので読みやすい作品。

 アルキメデスからガロアまで、数学者たちの功績を描いている。あー、知らない名前ある。恥ずかしい。どのような分野でも、積み重ねなのだと改めて実感。
 数学者の人は、良くも悪くも偏っている。この偏りが一つの事への集中力を生み出すのだろうけど。ガウスって天才だったのか。知らなかった。なんで研究を出し惜しみしていたんだろ。後追いの学者に対して優越感持ちたかったのかな。若くして亡くなっている人、もったいない。特にガロアは、性格の偏りがもうちょっと…うーん、せめて政治にのめり込まなければ…。時代もあるから仕方ないのか。今の時代にも、その天才を認められずに埋もれている人、迫害されている人いるのかな。
 しかし、ローマは理数系関係ではボロクソに言われてる。この著者も、アラビア民族にギリシア文化が伝わらなかったら、ギリシア文化は後世に伝わらなかっただろうと述べている。他に「πの歴史」でも糞味噌に言われてたな…。アレクサンドリアの大図書館の焼失で恨みを買っているようだ。ローマは享楽と殺戮とキリスト教…数学が発展する余地は少ないね、確かに。