2010年7月1日木曜日

偉大な数学者たち (ちくま学芸文庫)

岩田義一著
数学を進化させた偉大な数学者の伝記。学芸文庫のサイエンスだが、中学生位を対象にしているので読みやすい作品。

 アルキメデスからガロアまで、数学者たちの功績を描いている。あー、知らない名前ある。恥ずかしい。どのような分野でも、積み重ねなのだと改めて実感。
 数学者の人は、良くも悪くも偏っている。この偏りが一つの事への集中力を生み出すのだろうけど。ガウスって天才だったのか。知らなかった。なんで研究を出し惜しみしていたんだろ。後追いの学者に対して優越感持ちたかったのかな。若くして亡くなっている人、もったいない。特にガロアは、性格の偏りがもうちょっと…うーん、せめて政治にのめり込まなければ…。時代もあるから仕方ないのか。今の時代にも、その天才を認められずに埋もれている人、迫害されている人いるのかな。
 しかし、ローマは理数系関係ではボロクソに言われてる。この著者も、アラビア民族にギリシア文化が伝わらなかったら、ギリシア文化は後世に伝わらなかっただろうと述べている。他に「πの歴史」でも糞味噌に言われてたな…。アレクサンドリアの大図書館の焼失で恨みを買っているようだ。ローマは享楽と殺戮とキリスト教…数学が発展する余地は少ないね、確かに。