2012年11月23日金曜日

きょうも上天気 (角川文庫)

フィリップ・K・ディック他 浅倉久志訳 大森望編
(カバー裏より抜粋)意表を突く企みに満ちた永遠の名作を、浅倉久志の名翻訳でおくる珠玉のSF短篇傑作集。

 「今日も上天気」 何度も映像化されているらしいけど、残念ながら未見。読んでいて気分が悪い (褒め言葉) 作品。こんなの映像化できるんだ…。技術的な意味ではなく、これを演技するのは凄いという意味で。「ロト」は他の短篇集で読んでとても印象に残っている作品。父親が平和癖のついた妻、子供たちにとても厳しい、ちょっと妄想している。でも、実際こういう事態になったらこうなるのかな…。奥さん、男の子たちはどうなったのか考えると…。全体に何かなー、という感じの、でも面白い名作ばかりです。一番気になっているのは「時間飛行士へのささやかな贈り物」。主人公が何がしたいのか分からない。解決の糸口はわかっているだろうに…。イライラする。