2013年7月26日金曜日

メソポタミヤの殺人 (ハヤカワ文庫)

アガサ・クリスティー著 石田善彦訳
(カバー裏より抜粋) 考古学者と再婚したルイーズの元に、死んだはずの先夫から脅迫状が舞い込んだ。ー中略ー 過去から襲いくる悪夢の正体をポアロは暴くことができるのか?

 クリスティーの名作の一つ。主人公はルイーズではなく彼女付きの看護婦のレザランです。でも、個性的…いや意外といそうなタイプ、芸能人なんて基本こういう人たちだろうし、一般にもみられるタイプの、女性から見ると非常に嫌なタイプのルイーズがよく描けていると思います。嫌なタイプだから、余計生き生きと感じられるのかも。うん、シーラも嫌な意味でよかったし。で、私は見事に引っかかってしまいました。てっきりルイーズの自作自演と思ってしまった。犯人は…だろうなとは思ったけど、のめり込ませてくれるのは、さすがと思います。ポアロはおまけ。