2013年7月16日火曜日

表と裏 (弘文堂)

土井健郎著
(カバーより抜粋) 甘えの観点を下敷きにして、新たに「表と裏」「建前と本音」の観点から人間の現象を鋭く捉え、秘密や愛についても言及する。

  始めに…これから興味を持ってちょっと読んでみようかという方たちに。ちょっと文章読みにくいです。難解とはちょっと違う読みにくさがあります。
  中井久夫作品に名前が挙がっていたのと、「甘えの構造」は有名なので、ちょっと読んでみようかと。日本人についての考察は、常に自分自身を考察することになって面白い。建前と本音とは言うけれど、建前に守ってもらっているのが本音ではと思うし、本音も本音という建前だし。結局本音なんて本人にも分からないのではないかな。私がころころその時の気分で建前から距離を置いた本音をかえていくからそう思うのかもしれないけど。しかし「坊ちゃん」の主人公ボロクソですね。坊ちゃんは読み始めて好みではなかったので放棄しているのだけど、なるほど、こういう主人公なのか。実際自分で読んでみないとわからないけど。あと、秘密について、なかなか面白いことを書いてみえると思いました。