2013年9月21日土曜日

時を生きる種族 (創元SF文庫)

ロバート・F・ヤング他著 中村融訳 
(カバー裏より抜粋) 時間エージェントは、9世紀の宮殿から「千一夜物語」の語り手シェヘラザードを連れ去ろうとした矢先ー 本邦初翻訳2編を含む全7編。

 「真鍮の都」がお気に入り。ドニヤザードかっこいい!スレイマーン最強!で、魔人は情けなかった。でも、ドニヤザードも重要人物では?という気も。彼女の声掛けでシェヘラザードのお話が始まるし、大円団のとき、王様の弟と結婚するし。 物語の終わり方も千一夜物語らしくてよかった。「緑のベルベットの外套を買った日」も好きだ。先祖と恋をし、子孫と結ばれる…ロマンだ。あと「努力」。本当に過去を観ることのできる装置があればいいのに。不可解な事件の多い昨今、いや、昔からあったのだろうけど、真実を知りたい。