2013年9月6日金曜日

WORLD WAR Z 上・下 (文春文庫)

マックス・ブルックス著 浜野アキオ訳

(カバー裏より抜粋) 中国で発生した謎の疫病ーそれが全ての発端だった。急死したのちに凶暴化して甦る患者たち。 ー中略ー 世界を覆いつくす死者の軍勢に、人類はいかに立ち向かうのか。

 映画化されて大ヒット中。映画は観ていないので (1000円になったら買う) 何ともいえないのだけど、映画化するタイプの作品ではないだろう、と思った。色々な立場にある人々が自分が体験したこと、Z(ゾンビ)に対する考えを取材されていくという形式。それぞれの証言の中から、浮かび上がる戦争、ただただ増え続けるZの恐怖。Zだけではなく、人間自体の怖さ。これが凄く面白い。たぶん浮かび上がるWARは読んだ人それぞれで違いがあるのではと思う。日本人がいかにも日本人で笑えてしまった。「レデガープラン」には納得させられてしまった…けど、私は犠牲者側に入るだろうな…。「レデガープラン」をもっと掘り下げてほしかった気も。で、この作品の映画化って…予告編とか観たけど、ただのゾンビ映画のように思えたけど。原作が面白いだけに微妙な気分。