スタンレー・ミルグラム著 山形浩生訳
(カバー裏より抜粋)権威に服従する際の人間の心理を科学的に検証するために、前代未聞の実験が行われた。通称、アイヒマン実験
人間の服従について調査する「アイヒマン実験」。すごく興味深い。簡単に説明すると、参加者が先生の指示に従って、犠牲者に電撃を加えるというもの。さて、私ならどうするのか??参加者によっては、ちょっと「ゾッ」とすることも…。逆にきっちり抗議する人もいる。私は…きっと「こんなことするの嫌だ」といいながら、言われた通りやるかも…。きっちり拒否できる自信がない。
実験は条件を色々変えて行われますが、基本は同じ。その結果から色々考察されています。この実験に関して色々批判があったようで、「アメリカ人はこんな非人道的なことはしない」というのが根本にあったようです。…マジで言ってるのか??アメリカ人…本当にそう思いました。こうした批判は論外として、訳者が後書きで批評をしてみえます。それもまた興味深い。お勧めの一冊。で、今「戦争における「人殺し」の心理学」を読み始めました。続けて読むと色々考えさせられて、可哀想な頭脳の私を混乱させてくれています。