2015年1月5日月曜日

古代文明と気候大変動 (河出文庫)

ブライアン・フェイガン著 東郷えりか訳
(カバー裏より抜粋) 洪水や干魃などの大災害に対する現代文明の脆弱さに警鐘を鳴らす、壮大な人類史。

 「頻繁に起こる小規模な気候の脅威から身を守ろうとして、われわれはむしろ稀にしか起こらない大災害にたいして、いっそう無防備になりつづけているのである。」(p17より)
この文章が全てを現している。
 私が実感しないところで少しずつ変化は起こっているのだろう。日本は大きな変化のなかで、どのように変わっていっているのだろうか。変化が本当に実感となったとき、私には…大半の日本人には逃げ場はないだろう。
 気候の大変動と歴史…人類の移動、文明の崩壊との関係について書かれているのだけれど、とても分かりやすく面白い内容です。なるほどと思うところあり、もうちょっと考えたいところあり。どうしても生活の中では現在の気候に振り回されてしまいますが、たまには大きな視点で考えるのも悪くないと思います。