ブラックウッド著 南條竹則訳
(カバー裏より抜粋) 芥川龍之介、江戸川乱歩が絶賛したイギリスを代表する怪奇小説作家の傑作短編集。
この作品はアマゾンのおすすめ商品で気になって購入した一冊です。レビューのひとつに古くさいみたいなことが書かれていたので、私向けか?とピンときて。結果正解!!古くさいというより古典です。ジム・ショートハウスのシリーズをメインにその他作品が掲載されています。ジム・ショートハウス、なかなか面白いし私の好きなキャラクター!ちょっと自信家で注意深く事件を切り抜ける…と思っていたら、最後が…でした。でも人間の脆さが感じられてよかったかも。こういうキャラクターのシリーズで、惨めなラストは珍しい気がします。あと、すっきりしないラストの作品が多いような。「炎の舌」のようなグリム童話にあってもおかしくないようなお話もあり。(これは他人の悪口ばかり言っている二人の舌が…というお話) この短編集を読んで恐怖を感じるか?と言われたら否ですが、万国共通の人の業のようなものを感じるのです。訳者の方が上手いのか読み易いのもよかったです。