フィリップ・K・ディック著 小野芙佐訳
(カバー裏より抜粋) 水不足に苦しむ火星植民地で暮らすジャックは、イー・カンパニーの修理工として毎日ヘリコプターで各地を飛び回っていた。
途中、頭を混乱させてくれるました。あれ?同じページ読んでる??って。私も幻覚に入り込まされてしまいましたww 主人公はジャックですが、傲慢アーニー、自閉症少年マンフレッド(自閉症はフィリップ定義の自閉症です)、その他脇役の行動も濃く、主人公影薄い。で、みんな精神がアレな人ばかり。ディックの作品だから仕方ありませんが。健康なのはジャックの妻シルヴィアぐらいか。山師で火星の土地に投機するジャック父レオもテレパシーとか言ってるし。キーワードはマンフレッド。彼は自分の未来を見て恐怖し、未来予知に周囲が振り回され、その幻覚に侵されていく。ラストは中々でした。主人公がまともになってしまったのが意外でした。あと解説の人、なんか解説になっていないような…ww