2011年1月23日日曜日

貧困の文化 (ちくま学芸文庫)

オスカー・ルイス著 高山智博 染谷臣道 宮本勝訳
メキシコの五つの家庭を対象としたフィールドワーク。各家族の一日を再現ドラマのように綴っている。

 これを読んで一番に思い浮かべたこと…今もやっているのかな?昔テレビで大家族のドキュメンタリーみたいなのやっていたけど、その手の番組に登場する家族のこと。この本で述べられているような貧困ではないのだけど、何だかパターンが似ているなと。負の連鎖が連続しているようで、読んでいて憂鬱になる。日本に住んでいる私からみると、「なぜこんな男に?」と思うけれど、生きていくためなんだろうな。最期の家族は金持ちなんだけれど、金銭感覚がスッ飛んでいる。生き様がそれまでの家庭と変わらないのが哀しい…。