2011年1月24日月曜日

黄金の壺 (岩波文庫)

ホフマン著 神品芳夫訳
黄金色の蛇と純情な青年の恋。…というか魅入られてどこかへ引きずり込まれたのでは??

 主人公のアンゼルムスの優柔不断具合、フラフラしていてなんだか笑えてしまった。現実と虚構を行ったり来たりしていて、今なら病院へ行け、といわれそう。ヴェロニカ、何だか批判的に描かれているけど、普通…一時黒魔術に頼ったけどそういう弱さも含めて…だよね。変な男に引かからなくて良かった。しかし、アンゼルムスの最期の状況、…あーいうのが幸せなんだろうか??
 私個人としては好きな作品。でも、今はもっと刺激的なファンタジー作品はあるし、お薦めは難しいかも。