2011年1月29日土曜日

残酷な方程式 (創元SF文庫)

ロバート・シュクリー著 酒匂真理子訳
ロバート・シュクリーの短編集。人のもしも…心の片隅をつつくような、それでいて不条理のような作品集。16篇収められている。

 どれも好きなタイプの作品だけれど、特には「シェフとウェイターと客のバ・ド・トロワ」。三人三用の物の見方とはよくいうけれど、それが余りにバラバラで、どのように噛み合っていたのやら…。「倍のお返し」自分の幸運がその倍ライバルにも与えられる。さて、あなたならどうする?実を言うと、オチの意味がよく分からなかった。「石化世界」現実とは??どの作品も心地よくひねくれていて、楽しめた。