2012年10月6日土曜日

ユービック (ハヤカワ文庫)

フィリップ・K・ディック著 浅倉久志訳
(カバー裏より抜粋) 1992年、予知能力者狩りをおこなうべく、ジョー・チップら反予知能力者が月面に結集した。だが予知能力者側の爆弾で、メンバーの半数が失われる。

 とにかく最初から飛ばしている、という印象。さすがディック、とにかく面白い。次々と展開していって、止められなくなる。で、だんだんと混乱していく。半死者と生者が逆というのはなんとなく「ははーん」と感づかせてくれるのだけど、ジョリーがここまで関わるとは思わなかった。で、ラストの落ちでまた混乱。どういうこと??つまり、生者側と思っていた世界も実は?それとも現実が半死者の世界とリンクし始めたのか?謎で終わってしまった。すっきりしない。