アガサ・クリスティ著 矢沢聖子訳
(カバー裏より抜粋) 誰が言いだしたのか、その土地は呪われた〈ジプシーが丘〉と呼ばれていた。そしてその場所で、僕は一人の女性と出会った。
「アクロイド殺人事件」に 似てる。犯人的に。エリーにとって、マイケルとはどういう存在だったのか。どうしようもないクズな男を愛してしまう女はいる。よくある話だ。だけど、読んでいる限りでは、異性に対する情ではなく、親子的な、保護者的に感じた。マイケルは、自分に酔って自分の業に逆らえず、全てを壊し去った。マイケルはすごく嫌なやつなのに、結末はすっきりしなかった。