ホフマン著 大島かおり訳
サイコ・ホラーの元祖と呼ばれる、恐怖と戦慄に満ちた傑作「砂男」。芸術の圧倒的な力とそれゆえの悲劇を幻想的に綴った「クレスペル顧問官」。魔的な美女に魅入られ、鏡像を失う男を描く「大晦日の夜の冒険」。ホフマンの怪奇幻想作品の中でも代表作とされる傑作3篇。(Booksデータベースより)
人間が何より恐ろしい…。狂気…それが幻か現実なのか分からないけど、主人公たちは運命を狂わせていく、周囲を巻き込んで。いつも思うのだけど、周囲の人間の我慢強さには本当に驚いてしまう。「砂男」のクララには「もうほっとけば??」とか思ってしまう。その点「大晦日の夜の冒険」の奥方はよかった。突き放し方が最高。