カレル・チャペック著 小松太郎訳
園芸家を揶揄しながら、実はこよなく園芸と園芸家を愛しているチャペックの園芸本。
どの世界でもマニアの凝り方は凄い。園芸家もその中の一つ。私自身はさっぱりなんだけど、父がさつき育てているから何となく理解できる。月ごとの園芸家の様を皮肉っぽく、でも楽しく描いている。この方面に興味のある人は楽しめそう。p71のトルストイへの皮肉がいい。そしてこの一文、「主義のため、あるいは道徳的な動機から労働をするということは、たいして価値のない労働をすることだ」ものすごく同意。
この本はブックオフで買ったのだが、以前の持ち主が蛍光ペンでやたらラインを引いている。この本を真面目に参考にしようとしたのだろうか。ちゃんと参考になる本なのかな。解説の人も述べてみえるけど、チェコと日本では気候等条件が違うからどうなんだろう。