2010年10月22日金曜日

世事見聞録 (岩波文庫)

武陽隠士著 本庄栄治郎校訂 奈良本辰也補訂
江戸時代の身分制度の中に起こる矛盾、それに伴う風俗の乱れに対して、ひたすら嘆き怒っている本。

 読んでいると憂鬱になる。ひたすら階級の堕落、風俗の乱れを嘆いている。実際目に余るものがあったのだろうし、それに対しての提言としての作品なんだろうけど。どの階級もメッタ切りです。正直同じようなことをクドクド述べられているように思えて、読むのに疲れてしまった…。私向きではなかった。江戸の風俗等を考えるにはよい本とは思うけど。